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·願書・書類準備

お受験願書の書き方完全ガイド|志望理由・家庭欄・写真選びまで

願書は「書類選考」を超えた価値がある

お受験における願書は、単なる申込書ではありません。面接官が事前に目を通す「ご家庭の名刺」 であり、面接の質問内容を決める重要資料です。

実際、面接の冒頭で「願書のここに書かれていますね、もう少し詳しく教えてください」と聞かれることは珍しくありません。願書と面接の発言が食い違うと一気に信頼を失います。逆に、願書の内容を面接で深掘りされた時に説得力ある具体エピソードで答えられると、合格力が大きく上がります。

本コラムでは、願書の各欄の書き方を 志望理由・教育方針・お子様の特徴・家族写真 の4軸で解説します。面接対策と合わせて、親子面接とは?6つの評価観点 もご参照ください。

願書の構成パーツ

学校により異なりますが、おおよそ以下の構成です。

文字数目安 重要度
志望理由 300〜500字 ◎ 最重要
ご家庭の教育方針 200〜400字
お子様の性格・特徴 200〜400字
通学経路 100〜200字
保護者の職業 簡潔に
家族写真 1枚
健康状態・緊急連絡先 事務的

文字数が指定されている場合は 9割以上を埋める のが基本マナー。空白が多いと熱意不足と見なされます。

志望理由欄の書き方(300〜500字版)

構成テンプレート(4段構成)

  1. 学校との出会い(50〜80字)
    • 説明会・公開行事への参加経験を簡潔に
  2. 共感した教育理念・特色(80〜120字)
    • 学校HPやパンフレットの具体的な記述を1つ引用
  3. ご家庭との接点・実践していること(100〜150字)
    • 教育方針との一致点を日常エピソードで裏付け
  4. 入学後の期待・抱負(70〜100字)
    • 子の成長像 + ご家庭の協力姿勢

推奨例文(小学校受験・私立想定、約400字)

昨年9月の学校説明会、および10月の運動会に夫婦で参加させていただき、貴校の教育に強く感銘を受けました。とりわけ建学の精神である「自他敬愛」の理念は、我が家が日々大切にしている「ありがとう・ごめんなさいを自然に言える子に育てる」という思いと深く重なります。息子は3歳より、家族で食卓を囲み、その日の出来事を全員で話し合う習慣の中で、相手の気持ちを思いやる姿勢を少しずつ身につけてまいりました。貴校の温かな環境のもと、さらに豊かな人間性と学びへの意欲を育んでいただきたいと願っております。入学後は学校行事への積極的な参加と、家庭での学習サポートを通じて、息子の成長を貴校とともに支えてまいる所存です。

NG志望理由

NG 理由
「家から近いので」 通学利便性のみは熱意不足
「親の母校なので」 子の意思が見えない
他校と同じ文面の使い回し 学校研究の浅さが露呈
「立派な大学に行ってほしい」 学力偏重に映る
抽象論のみ(具体エピソードゼロ) 真剣度が伝わらない

ご家庭の教育方針欄の書き方

推奨構成(200〜400字)

  1. 方針を2-3点に絞る(多すぎると印象に残らない)
  2. 各方針に具体的な日常エピソードを添える
  3. 抽象論で終わらせない

推奨例文(約300字)

我が家が大切にしている教育方針は、「挨拶を大切にする」「自分で考える習慣を持つ」「家族との時間を最優先にする」の3点です。挨拶は親が率先して見せ、息子も自然と「おはようございます」「ごちそうさま」を欠かさなくなりました。「自分で考える」は、つい大人が答えを与えてしまいがちですが、息子が「なぜ?」と聞いてきた時には、まず本人の考えを聞き、一緒に答えを探すよう心がけております。家族の時間は、夕食を必ず家族全員で囲み、その日の出来事を全員で話す習慣を続けております。

よくあるNG

  • 「のびのびと」だけ → 言葉が軽い印象
  • 「厳しく」だけ → 怖い家庭の印象
  • 学習面の話に偏る → 人格形成の視点不足
  • 文面が抽象論ばかり → 説得力ゼロ

お子様の特徴欄の書き方

構成

  1. 長所(具体エピソード付き、150〜200字)
  2. もう少し伸びてほしい所(前向きな表現、80〜120字)
  3. 最近の成長(任意、80〜120字)

推奨例文(長所部分、約170字)

息子は人懐っこく、お友達と一緒に遊ぶことを楽しみます。先日、近所の公園で年下のお子様が転んでしまった際、自分から駆け寄り「だいじょうぶ?」と声をかける姿が見られました。普段から私どもが「困っているお友達がいたら声をかけよう」と話していたことが、自然と行動に表れたようで、親として嬉しく感じました。

「短所」の書き方

「短所」と書きすぎず、「現在取り組んでいる成長中の点」 という前向きな表現で。

食事中、興味のあることに気を取られると食べる手が止まることがあります。家族で食卓を囲み、一緒に食べることの大切さを伝え続けており、最近は徐々に集中して食べられる時間が長くなってまいりました。

家族写真の選び方

推奨される写真

項目 推奨
撮影場所 写真スタジオ(受験6ヶ月前推奨)
構成 家族全員(祖父母含めない、コアファミリー)
服装 面接当日と同じ正装
表情 自然な笑顔、緊張しすぎない
背景 無地のスタジオ背景がベスト
サイズ 学校指定通り(多くは L 判 or 4切)
印刷 写真館での仕上がり推奨(自宅プリンタはNG)

NG写真

  • 旅行先・テーマパークでの記念写真
  • ペット同伴
  • 服装が普段着・派手な装飾
  • 撮影時期が古すぎる(1年以上前)
  • ピンボケ・暗すぎる

撮影スタジオの選び方

  • スタジオアリス・キタムラなどお受験対応のスタジオを選ぶ
  • 「お受験用」と明示して撮影予約
  • 背景・ライティング・服装アドバイスをもらえる
  • 願書用の焼き増し・データ保存も依頼

提出前チェックリスト

項目 確認
学校の指定文字数を9割以上埋めた
黒インクのボールペン or 万年筆で書いた(鉛筆・消えるペンNG)
楷書で丁寧に書いた
修正液・修正テープを使っていない
誤字脱字を3回以上チェックした
写真は曲がり・剥がれがない
提出書類を全てコピー(原本提出後の控え用)した
提出期限に余裕を持って投函・持参した
配偶者にも内容を確認してもらった
面接の発言と食い違いがない

願書記入時の心構え

✅ 推奨

  • 下書きを十分に練る(最低3回書き直す)
  • 配偶者に読んでもらい客観的フィードバックを受ける
  • 学校HP・パンフレットを再読し、引用できる文言を入れる
  • 提出前に丸一日寝かせて翌日に再チェック

✗ 避ける

  • 締切間際に慌てて書く
  • 他校の願書からコピペ
  • 専門業者に丸投げ(不自然な美文になる)
  • 親の自慢が滲む表現
  • 子の能力を過大に書く

願書と面接の整合性

願書に書いた内容は 面接で必ず深掘りされる と思って準備してください。

願書記載 面接で聞かれる可能性
「ありがとうを言える子に」 「最近、お子様が誰にどう感謝を表現しましたか?」
「家族で食卓を囲む」 「夕食ではどんな話題が多いですか?」
「公開行事に参加」 「特に印象に残った場面は?」
「自分で考える習慣」 「最近お子様が自分で考えて行動した例は?」

→ 願書記載のエピソードは、面接で語れる具体例とセット で書きましょう。

まとめ:願書は面接の前哨戦

願書は面接前の「ご家庭の名刺」であり、その内容が面接の質問を決定します。

本コラムのテンプレートと例文を参考に、ご家庭ならではの誠実な内容で記入してください。願書を書き終えたら、その内容を面接で語る練習を Pitchy Kids で繰り返し、整合性を確認することが合格への近道です。

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ご家族にとって、悔いのない出願となりますように。

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